-- まえ製作所 ナショナル乾電池 --
mae's HP
https://maepen25.com/battery/no2/toshiba/toshiba-no2.html
 

ナショナル乾電池のコレクション第二弾です。

より高解像度になり見やすくなったコレクションをお楽しみくださいませ。

画像を複数枚展示している場合は画像本体をクリックして頂くと拡大してご覧頂けます。


初代 ナショナルハイパー乾電池


日本初の完全金属外装であるナショナル ハイパー乾電池である。
まえ製作所では「初代」と呼んでいるが、国産初の完全金属外装乾電池「ナショナルハイパー」発売 では当時の乾電池の画像つきで紹介されている。
後述の"ハイパー乾電池"とはデザインが若干異なる。Panasonic公式ページによると昭和29年(1954年)4月に当該の乾電池の開発に成功。
とあり実際の量産化はもう少し後。と考える。当時は亜鉛外装に紙やフィルムを巻きつけている電池が殆どで液漏れや様々な弊害があったとのではないか。
今回紹介の乾電池は日本のエレクトロニクスの発展に著しく貢献し、現在のモバイル技術にも大きな貢献を果たした大変貴重な乾電池ではないだろうか。
なお、残念ながらこの電池も1954年〜1961年(※推察)の間に製造され残っていたものでサビ等が多く発生している状況である。底板は読めず。

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3大特徴
 1.世界最高の水準を抜く高性能
 2.器具をいためない完全な漏液防止
 3.いつも安心して使える永い保存性能
 
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C-8501 JIS 許可番号 689 690 691 692
特許 145408 174670 他77件
実新 355575 385984 他80件

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また、参考として相互リンクのみはりんさま。まとめシリーズサイトより情報を拝借すると乾電池記載の
「689」、「690」、「691」、「692」とありこのことから事業部工場、辻堂工場、名古屋工場、九州工場の4工場の認定番号があり、
工場フル稼働で乾電池を生産していたのではないだろうか。
現在はインターネットでほぼ探すことができるがこういった書籍に無い情報を考えるのも
また、"おつ"なものである。


初代 ナショナルハイパー乾電池
ハイパー乾電池 UM-1 1.5V \40.00-
国内初の缶外装乾電池

ナショナルハイパー乾電池


前記の"ハイパー乾電池"ではあるが良くご覧頂きたい。
今回の乾電池と初代では若干のデザインの変更が認められる。
乾電池の底板には「101」の数字が記載されており1961年の10月製造と推察する。正確には「101 7」である。
この電池がデザイン変更後の最初の乾電池では無いと思うが、電池(1961年10月製造)より前のどこかでデザインが変更されたものだと思う。
独特なデザインで時に古い家屋の「時計」から発見されるが大体は今回のデザイン変更後の乾電池である。
初代とは違い"3大特徴"の記載は無くなり大きな「UM-1H 1.5V」と書いてある。乾電池の型番も変更を受けたことがわかる。
製造工場の記載は同じで特許・実新共に100件、220件以上と変更されている。


ナショナル ハイパー乾電池
底板表示は101(1961年10月と推察)、JIS-C8501,689,690,691,692
NATIONAL NEO Hi-Top 単一形


ナショナル NEO ハイトップ乾電池である。
この電池は様々な方からご指摘を頂き調べているが不備があることをお許し頂きたい。
電池の底板には「070 8」の記載があり1970年7月製造と推察する。
この"NAITONAL NEO Hi-Top"乾電池は黒色のマンガン電池であるハイトップが、 「NEO」を冠した初期の乾電池とのことである。
70年代に入るとネオ、は良く目にするが「National NEO Hi-Top」の小文字表記でありかつ、 ナショナルロゴの横には「long life」であるはずである。
今回の乾電池は「NATIONAL NEO Hi-Top」の大文字表記であり「leak proof」である。
「ナショナルネオハイトップ」発売 ページにはネオハイトップが発売された当時の情報があるがURL先の乾電池は今回の乾電池(若干異なる??)であるため初期のモノ。 だろう。本体横には「\100-」の価格とC-8501・689(事業部工場)と型番である"UM-1N"が記載されている。
この電池はナショナルトランジスタアナライザ VP-832Aのトランジスタ計測用乾電池として本体に半田付けされていた電池である。

NATIONAL NEO Hi-Top乾電池
底板表示は070 8、JIS-C8501,689、UM-1N
※当ページ作成に辺り情報提供をしていただきました"7gさま"、"yohibusiさま"、情報、リンクをお借りした"みはりんさま"にお礼申し上げます。
ナショナル ネオハイトップ乾電池単1型


水銀0使用のナショナルネオハイトップの単一である。
パナソニック公式ページより 1991年に「水銀ゼロ使用マンガン乾電池を発売」との説明書きがあるが
この説明の写真は良く見覚えのあるナショナルネオであり今回のマンガン乾電池は、
従来のネオハイトップから正面に「カワセミ」のイラストがあるネオのデザインに移行するまでの極短期間にのみ製造されたものだと考える。
この水銀0使用はマニアの中でもある種幻とされた乾電池であった。
底板表示は「91-07」より1991年7月製造。他の記載は従来のネオハイトップと大きな変更は無し。

ナショナル ネオハイトップ(水銀0使用)-単1型-
91-07、JIS-C8501,R20P,SUM-1(NG)
ナショナルネオ乾電池


私も良く見覚えのあるナショナル ネオである。
このデザイン(年代)より底板等にある数字は製造年月ではなく使用推奨期限になり消費者に親切な表記になる。
以前のナショナルロゴの部分にはカワセミのイラストが登場するようになる。
ぶっちゃけ、2018年でもこのデザインはふつーに電気屋等に売れ残りとして購入できるし、
非常用の常備灯等にそのまま入っており容易に確保が可能。

ナショナル ネオ-単1型-
98-03(製造は-3年なので95年3月製造)、JIS-C8501,R20PU,(NB)
ナショナルハイパー乾電池単2型


このページ最上部で掲載している電池の単2型。当コレクションではハイパーの初代と呼ぶ型である。
本体記載の価格は\30.00、No.689とあるので事業部工場製造。
底板は「013」であるので1963年1月製造と推察。
ナショナル ハイパー-単2型-
底板表示013、C8501,UM-2,No.689
ナショナルパナニカ(Pananica)充電式単2型



ナショナル乾電池の充電式電池、"パナニカ"である。今回は複数本の新品を入手したが 製造から随分と経過し模型屋で眠っていたこともありマイナス側底板、プラス側電極にはニッカド電池特有の結晶が見受けられた。
中身は"サブC"電池との噂もある。到着した時点ではテスターで計測しても0Vのだったが2Vの電圧を1分ほど印加したら1.1V程度になった。
ニッカド電池であるため重量は重く感じる(実測61g)。 公式の当時のパナニカ電池の公称電圧は「1.25V」とあるが本電池は"1.2V"である。 電池購入時、模型屋から出たものは同時に三洋のニッカド電池も出てきたがどうやら模型飛行機(内燃機関)のエンジン始動用として使わていたと推察する。 販売時のパッケージには金額"2000円"とあり「よみがえる300回」とある。現在のニッケル水素電池は長持ちするもので1000回の充放電にも耐えるセルがあると考えると技術の進歩が伺える。 しかし現代の説明書きだらけの乾電池と違ってこの時代の電池はシンプルだが色使いやデザインが映えるものが多く見ていて楽しい。
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ナショナル パナニカ-単2型-
底板表示84-07、P-2USC(型式)、1.2V、1200mAh
ナショナル高性能乾電池 <教材用 > 単1型


オークションにて購入。ぶっちゃけバッチイ(笑)
亜鉛缶の電池に紙巻き。本体には"教材用"とあり学校等専用ルートでの電池だったのだろうか。 よく見る電池とは違い上から赤、白、青の3トーンで構成され旧ロゴの「National」、価格は35円、裏面は英字の記載である。
プラス側は古いタイプの電池に見られる出っ張りがあり、上部は「NATIONAL」と金属板が嵌めてある。マイナス側は直に亜鉛が出ており文字等記載は無い。 電池側面には「JIS-C8501,689,690,691,692」の記載が小さくあり年代的には上記ハイパー乾電池と同じく昭和30年代とみても良さそうだ。 電池本体には丁寧に「プラス」と「マイナス」があり学校教育用途であることを思わせる。


ナショナル高性能乾電池 <教材用 > 単1型-
底板表示ナシ
平成30年1月21日更新

令和3年12月22日更新

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