リチウムイオン2次電池



正式名称:リチウムイオン2次電池

この電池は従来使用されていたニッカド電池、ニッケル水素電池、鉛蓄電池より高容量、高密度での電力を蓄えることができる電池
以前の電池は重金属を使っていたために重量が大きく、また、容量も少ないためモバイル機器の使用は難しかった。
この電池は軽く、高密度での電力保存ができるものである。
ちなみに、みなさんの携帯電話とかにも使われていて
[Li-ion]の文字があればリチウムイオン電池
[Ni-MH]の文字があればニッケル水素電池
[Ni-cd]の文字があればニッカド電池
[PB]は鉛蓄電池


リチウムイオン以外の以前の電池は単セル(電池一つのこと)の電圧が1.2Vであるのに対し、リチウムイオンは3.6~3.7Vである。
電圧が大きく、電力も多く蓄える電池だからこそ現代には必然の電池である。
ただ、容量が大きくあるために電池自体の危険性も大きい
詳細は割愛しますが、例えば携帯電話の電池が膨らんだ。とか聞いたことありませんか。
それを携帯電話店へ持ってくと無料で交換してくれますよね。
あれは、膨らんだ状態が非常に危険だからこそ、交換をしてくれます。
最悪、火を吹いて燃えることもあるからです。
ちなみに、下の写真の18650電池の電力がすべて熱変換されるとなんと鉄が溶けてしまう1500℃近い熱量になる計算です。
容量が大きいのもいいですが、金属と一緒に持ち歩かない、押しつぶさないなど気をつけたいものですね。
中華セルについてですが、私はまだ、信用していなかったりします。
某サムスンのセルは50%充電後に3ヶ月保管していたら残量がゼロになってました。
また、一時期出た日立のPCバッテリーも殻割りすると残量ゼロ。
この場合は充電回路が電力を使ってるかもしれませんが、使用するなら日本製にしたほうが無難です。
リチウムイオンには18650やら17670やら数字で表現されることの多い電池。
これは何かというと電池の長さ、太さを表しています。


このタイプの電池は主にノートパソコンのバッテリーに使われることが多く、
「から割り」で検索するといろいろとページがヒットします。
中身のセル(電池本体1つをセルといいます)をどこかで入手してきて、セルを交換し、 新品に近い状態に戻そう。とするものです。

私自身も高校生の頃、セル交換を体験しましたが生きた心地がしませんでした。
しかし、現在は中華製のセルや充電器が販売されていますのでそちらを使うことも一つの手ではあります。
中華製はリチウムイオンを勉強した者から見るとあまり良い製品とは見られず、サンヨーやパナソニック製を使うことが多いようです。
実際に私も中国製品を買いました(Sumsung)1ヶ月放置したところ電圧が全部抜けていたこともありました。


電子工作などでは高容量、高電圧等魅力がありますが、ある程度勉強してからではないと危険な電池を言えるでしょう。





18650,Panasonic製セル。
18650とは直径18mm,高さ65mmの電池なので18650ということです。
ノートPCでは、一番使われていることが多く、ついで17670が使われるようです。
Panasonic製は容量と時期でパッケージの色が変わるみたいです
2013年現在では最高容量が3400mAなどがあるそうです。

Li-ion・Panasonic製セル--18650




17670,Sony製セル。
一時期、Li-ionの充電器を作成したことがあり、その実験で大量に17670を購入しました。
その残りです。

Li-ion・Sony製セル--17670








こちらはリチウムイオンポリマーと言われる2次電池です。
円形形の電池よりは危険性が少ないといわれています。ある程度形が自由に作ることができ、下は15mAhから上は2000mAh程度まであり
ラジコン飛行機(エアプレーン)やその他様々な機械で使用されています。
外側はレトルトカレーのパウチのような材質です。ただ、傷を付けたり、圧力をかけて変形させると爆発、発火の恐れがあります。
今では携帯音楽プレーヤーとかによく使われます。

Li-ion・東芝(T&TB)製セル--1100mAh、2000mAh
ちょこっとマニアなお話
リチウムイオンは大体3.6V 3.7Vと電圧が決まってますが、充電の際には0.1Vずつ監視し
4.2Vで充電停止をしないと過充電となり破裂等の恐れがあります。
また、過放電も禁止、2V台の電圧では大抵の充電器が充電拒否します。
ちなみに、ノートPCのバッテリー殻割りの場合はバッテリーが計算上セル一つで3.6Vだとしても
3.7Vの電池が使えます。どちらにせよ満充電電圧が4.2Vであるために問題はない(はずです)
複数のセルを並列に使用する場合もセルすべてを同じ電圧にしてください.
使用できなくなるのはまだ良いですが、最悪はひとつの電池に大きな電流が流れ破裂します。
以前は充電の際には「土鍋」を用意しろとも言っていたことがありました。









25年1月22日情報更新
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