三菱ラジオ--5P-380 (真空管ラジオ)--





三菱の真空管ラジオ5P-380です。発売年は昭和30年代頃だと思われます。
オークションで1500円位だったはず。来た時にはもっすごいキタナイ状態でした。プラスチックの前面はキズやらで曇り、
ボリュームつまみは溶けてなくなり、電源入れても全く反応なし。(もちろん、電源前の点検済み)
しっかし、「ブツッ」とか、「ブーン」とかの音も出ないと凹むのね。





明るい所で撮影。まず、見たときは本当に直るのかねって感じ。ただ、昭和の雰囲気は100点満点!
さぁ、直しますか。と意気込みを入れます。
ちなみに今回は初めての真空管ラジオということもあり、コンデンサ総交換、抵抗値検査、真空管必要箇所交換、
全面外装研磨、ボリュームつまみ交換です。









回路図、この時代のラジオはほとんどが回路図付きだそうです。










糸掛けの図、これがめんどくさい。ちなみに、ダイヤル糸は入手困難と言われてますが、
秋葉原なら「オヤイデ電気」10m290円,ネットならラジオ少年等で入手可。










機械全体を洗剤で洗浄。少しはキレイになったかな?入手当時は埃やらタバコのヤニやらで見ていられません。
透明なプラスチックはNGですが、タバコのヤニは「メラミンスポンジ」を使用すればキレイに落ちます。









アップの図、意味はありません(笑)










前面はご覧の通り黄ばんでいるし、透き通ってません。あまりにもタバコのヤニがひどいのでスポンジで清掃。
より傷だらけになりました♪









清掃後の図。ホームセンター等で売っている自動車用のヘッドライトクリーナーを使いました。リンレイ@598円くらい
専用のプラスチッククリーナーも良いですが、高価だし、プラスチックが透き通るかもわからないのでこちらにしました。










部品交換中の図。この頃のオイルコンデンサ等は容量は小さく体積も小さい、だが、耐圧が無駄に高いので
現代では交換部品を探すのに苦労します。特性も変わるのでコンデンサ交換も選定します。










と、いきなりすっ飛ばして完成の図。youtubeで「真空管ラジオ」で検索の一番上の動画のように, 小坂明子のあなたを流してみました。ん〜昭和〜〜、最高です。
赤のパイロットランプがたまりません!!ラジオも聞いてますが、昭和歌謡なんて染み渡りますね。純粋にいいな、と思いました。












というように初めて真空管ラジオを修理してみましたが、部品交換でもある程度直るんですね。
まだ、未調整でITFの分解もしないといけない状態ですし、まだまだやることはありますが、千円程度でここまで遊べるとなると
ハマりそうです。実際にアナログを勉強している身としては、大変良い教材です。また、直っても使い道があるのが嬉しいですね。
結局真空管も交換することなく、部品代は700円程度で済みました。次はシャープのUC-103が待ってるゾ!!
続くの・・?











平成25年6月12日--松下R-1015作成--




まえ製作所へ戻る