食糧報国聯盟栄養委員会決定 國民食栄養基準(昭和17年3月5日第3版)
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はじめに
さて。早速戦時色豊かそうな冊子です(笑)
再度申しますがこの記事は当時と今の「食」から当時の日本が少し見えるかな!?といったほぼ趣味の世界。
消費カロリー、食材など学校で習うことはほぼないであろう内容かと思います。実際に私も当時購入して(確か600円くらい)
驚いたことが何度もあります。また、本冊子を読み進めていくと当時の労働。子供に対して栄養の与え方なども触れられており
なかなか貴重な資料かなと思います。実際に古いものはまだ気軽に手軽に購入ができますので気になった資料はまず購入しよう!そんな気持ちになりました(笑)
内容を読み進めていきましょう・・・
さて、本冊子「國民食栄養基準」は下記の通り第一章から第九章で構成されており栄養を含めた当時の「國民食」を設定しその意義の説明、
ヒトが生きるために必要な栄養素(主にビタミン類、科学的な要素は戦時下に準ずる内容)や必要量。要求される栄養を安価に手軽に摂取する方法、年代別や職業別の各栄養素要求量。
最後は各季節ごとの例としての献立(!)に至るまで地味に充実している内容でしたww
また、年代柄、戦時下という特殊状況下(いわゆる国家非常事態宣言時)のためにその書き方、表現方法、表示方法(旧漢字)接し方は現代感覚では
違和感があるかと思いますが内容は中学生でも理解できるように噛み砕かれており第二章までは戦時色はありますがほかは単純な「食」に対してのものですので
あんまり気張らずに資料としてご覧いただければと思います。
- 第一章 國民食の解説
- 第二章 國民食栄養要求量
- 第三章 國民食標準一日量
- 第四章 主食、副食々品代替表
- 第五章 労作別職業分類例概要
- 第六章 安価にして豊富に求められる蛋白質性食品
- 第七章 ビタミン含有主要食品
- 第八章 無機類含有主要食品
- 第九章 國民食標準中等労作献立
第一章に関しては記載するにはカッタルイ長さなので掻い摘んでお話しますと、
・戦争でっせ大東亜戦でっせ。
・勝ちまっせ。勝つために必要なものは国民であり国民は食を大切にしましょうね。
・食いすぎてもダメ。食えなくてもダメ。「國民食」は戦時下の国民の食に関しての食事訓でっせ。
・栄養学を少しは学びましょーね。学んでいると必要最低限は取れまっせ。
でしょうか。要はモノ作ったり実際に戦うのはヒトの体であり長期戦にも耐えうるために栄養はしっかり取りましょう。
といった内容。ただ、ぜひ抵抗がなければ第一章を全文読んでみることをおすすめします。上記は非常に舐め腐った言い方をしましたが
このような実際に直接の戦術に関係の無い冊子に至るまで一人ひとりを説得しようとする状況。別の視点でも約立ちます。
下記に冊子の内容別ページへ飛べるリンクを置きますのでお好きなページより閲覧してくださいね。
なお、随時記事を作成中ですので工事中が多いです。
(2018年11月9日記事作成)
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