-- まえ製作所 資料室 --
昭和17年の国民食栄養基準(食糧報国聯盟編) 
 
 

今回は以前に入手しました第二次世界大戦(以下WWW2と表記)時に決定されたとされる国民に対しての食糧に関する栄養基準に関しての本(冊子)をご紹介します。 本の発行は「昭和16年3月5日」と(1941年)なっており約77年前のものとなります。1941年の出来事として、

・ハル国防長官が日米交渉を開始
・治安維持法の全改正  (Wikipediaより)

とあります。また、他サイトさまでは同年5月から「肉なしの日」が通達される。とあり一般の国民の食事まで介入するほど戦果は思わしく無い時代と読み取れます。 当製作所の方針としましてはできる限り閲覧者の方に気軽に読んでいただけるように一部抜き出しと抜粋を行い表を用いてわかりやすくしました。 読み進めると「をいっ!ww俺より贅沢やんけ!」と言いたくなる献立もありますが同時に当時の海など資源は豊富で今の海鮮物や食物の価値と違うところが読み取れて面白いと思います☆
なお、本記事内には第二水準以外や常用漢字以外の旧漢字も使ってます。


※当コンテンツは著作権法第53条文"団体名義の著作権の保護期間"で明記されている公表後50年が経過し、かつ旧大日本帝国憲法下での作成物であるため現行法に照らし合わせ問題無しと判断し表示しております。 あくまで歴史を当時物から読取ることを目的として本ページを維持しますので画像の抜き出し、改変、その他利用等はおやめください。

☆このページ内のコンテンツに関してなにがご不便や問題がありましたら下記のメールアドレスまでお知らせくださいませ。


食糧報国聯盟栄養委員会決定 國民食栄養基準(昭和17年3月5日第3版)

冊子表面

冊子最後のページ

はじめに

さて。早速戦時色豊かそうな冊子です(笑)
再度申しますがこの記事は当時と今の「食」から当時の日本が少し見えるかな!?といったほぼ趣味の世界。
消費カロリー、食材など学校で習うことはほぼないであろう内容かと思います。実際に私も当時購入して(確か600円くらい) 驚いたことが何度もあります。また、本冊子を読み進めていくと当時の労働。子供に対して栄養の与え方なども触れられており なかなか貴重な資料かなと思います。実際に古いものはまだ気軽に手軽に購入ができますので気になった資料はまず購入しよう!そんな気持ちになりました(笑)

内容を読み進めていきましょう・・・

さて、本冊子「國民食栄養基準」は下記の通り第一章から第九章で構成されており栄養を含めた当時の「國民食」を設定しその意義の説明、 ヒトが生きるために必要な栄養素(主にビタミン類、科学的な要素は戦時下に準ずる内容)や必要量。要求される栄養を安価に手軽に摂取する方法、年代別や職業別の各栄養素要求量。 最後は各季節ごとの例としての献立(!)に至るまで地味に充実している内容でしたww
また、年代柄、戦時下という特殊状況下(いわゆる国家非常事態宣言時)のためにその書き方、表現方法、表示方法(旧漢字)接し方は現代感覚では 違和感があるかと思いますが内容は中学生でも理解できるように噛み砕かれており第二章までは戦時色はありますがほかは単純な「食」に対してのものですので あんまり気張らずに資料としてご覧いただければと思います。

  • 第一章 國民食の解説
  • 第二章 國民食栄養要求量
  • 第三章 國民食標準一日量
  • 第四章 主食、副食々品代替表
  • 第五章 労作別職業分類例概要
  • 第六章 安価にして豊富に求められる蛋白質性食品
  • 第七章 ビタミン含有主要食品
  • 第八章 無機類含有主要食品
  • 第九章 國民食標準中等労作献立


第一章に関しては記載するにはカッタルイ長さなので掻い摘んでお話しますと、

・戦争でっせ大東亜戦でっせ。
・勝ちまっせ。勝つために必要なものは国民であり国民は食を大切にしましょうね。
・食いすぎてもダメ。食えなくてもダメ。「國民食」は戦時下の国民の食に関しての食事訓でっせ。
・栄養学を少しは学びましょーね。学んでいると必要最低限は取れまっせ。

でしょうか。要はモノ作ったり実際に戦うのはヒトの体であり長期戦にも耐えうるために栄養はしっかり取りましょう。
といった内容。ただ、ぜひ抵抗がなければ第一章を全文読んでみることをおすすめします。上記は非常に舐め腐った言い方をしましたが このような実際に直接の戦術に関係の無い冊子に至るまで一人ひとりを説得しようとする状況。別の視点でも約立ちます。

下記に冊子の内容別ページへ飛べるリンクを置きますのでお好きなページより閲覧してくださいね。
なお、随時記事を作成中ですので工事中が多いです。

(2018年11月9日記事作成)
  
ご意見ご感想など: info-hp※maepen25.com
※を@に変えてください。
このページ内のコンテンツにて著作権等問題がある場合は上記メールへお知らせ願います。
そして、また、高性能へ
High performance to the future
〜まえ製作所〜

合言葉は「また一つ、ジャンクを製品にしてしまった・・・」
 
 

本ページは「ez-HTML」を使用してます
 
 
「2016 --まえ製作所-- All Rights Reserved.」
当ページにある内容はすべて閲覧者の責任で行ってください